ビットコインが使える店舗やサービスは、年々増加しています。日本国内でも、大手家電量販店や旅行会社、オンラインショップなど、様々な業種でビットコイン決済が導入されています。
家電量販店では、ビックカメラが2017年に日本で初めてビットコイン決済を導入しました。現在は全店舗でビットコイン決済に対応しています。ビックカメラグループのコジマやソフマップでも、一部の店舗でビットコイン決済が可能です。
ビックカメラでは、1回の決済上限額が30万円までとなっています。また、ビットコインの価格変動リスクを考慮して、決済時のレートは5分間固定されます。
オンラインショップでは、DMM.comやBitcoinmallなどがビットコイン決済に対応しています。DMM.comでは、動画配信サービスやオンラインゲーム、電子書籍など、デジタルコンテンツの購入にビットコインを使用できます。
Bitcoinmallは、ビットコインとモナコインのみを決済手段として採用している通販サイトです。日用品から電化製品まで、幅広い商品をビットコインで購入することができます。
旅行業界でも、ビットコイン決済の導入が進んでいます。大手旅行会社のHISは、都内9拠点33店舗でビットコイン決済を導入しています。海外旅行のパッケージツアーやホテルの予約にビットコインを使用できます。
また、世界最大級の旅行予約サイトExpediaでも、一部のホテル予約でビットコイン決済が可能です。ただし、現時点では日本からの予約ではビットコイン決済オプションが表示されないため、海外からの利用に限られています。
ビットコインが使える店舗やサービスを探すには、専用のアプリやウェブサイトを利用するのが便利です。例えば、「Coinmap」というサービスでは、世界中のビットコイン決済可能店舗が地図上にマッピングされています。
Coinmapの使い方:
このようなツールを活用することで、自分の周辺にあるビットコイン決済可能な店舗を簡単に見つけることができます。
ビットコイン決済を導入する店舗やサービスは、今後さらに増加すると予想されています。その理由として、以下のような点が挙げられます:
一方で、ビットコイン決済の普及には課題もあります。価格の変動性や規制の不確実性、一般消費者の理解不足などが、導入を躊躇させる要因となっています。
ビットコイン決済の普及に向けた取り組みについて、詳しくは以下の記事を参照してください:
日本経済新聞:ビットコイン決済、普及へ課題 価格変動リスクなど
ビットコインで買い物をする際の決済方法は、一般的な電子マネーやクレジットカードの決済とは少し異なります。ここでは、実際のビットコイン決済の流れと注意点について解説します。
ビットコイン決済を行うために、以下のものが必要です:
ビットコインウォレットには、スマートフォンアプリタイプ、ハードウェアウォレットタイプ、ウェブウォレットタイプなど、様々な種類があります。初心者の方は、使いやすさと安全性のバランスが取れたスマートフォンアプリタイプのウォレットがおすすめです。
実際のビットコイン決済の流れは、以下のようになります:
この過程で注意すべき点は、ビットコインの送金には通常数分から10分程度の時間がかかることです。店舗によっては、1回の承認(約10分)を待って取引を完了とする場合もあります。
ビットコイン決済には、以下のようなメリットとデメリットがあります:
メリット:
デメリット:
ビットコイン決済のメリットとデメリットについて、より詳しい解説は以下の動画をご覧ください:
YouTube: ビットコインの仕組みとメリット・デメリット
ビットコイン決済を利用する際は、以下の点に注意しましょう:
また、ビットコイン決済を導入している店舗でも、決済可能な金額に上限がある場合があります。例えば、ビックカメラでは1回の決済上限額が30万円までとなっています。高額な商品を購入する際は、事前に店舗の規定を確認しておくとよいでしょう。
ビットコインで買い物をする際、税金面での注意点もあります。日本では、ビットコインを含む仮想通貨は「財産的価値」として扱われ、売却や使用時に利益が出た場合は課税対象となります。
具体的には、ビットコインを使って商品を購入した場合、その時点でのビットコインの価値と取得時の価値の差額が、譲渡所得として課税対象になります。例えば、1万円で購入したビットコインが2万円相当になった時点で商品を購入した場合、1万円の譲渡所得が発生したとみなされます。
この仕組みは、多くの利用者にとって煩雑で分かりにくいものとなっています。そのため、仮想通貨の税制については見直しを求める声も上がっています。
仮想通貨の税制に関する最新の情報は、以下の国税庁のページで確認できます:
以上、ビットコインが使える店舗やサービス、そして実際の決済方法について解説しました。ビットコイン決済はまだ発展途上の技術ですが、今後さらに普及していく可能性があります。興味のある方は、少額から試してみるのもよいでしょう。ただし、価格変動リスクや税金の取り扱いなど、注意点もあるので、十分に理解した上で利用することが大切です。