ビットコインの最も一般的な使い道の1つが投資や資産運用です。ビットコインは価格変動が大きいため、短期的な売買で利益を得る機会が多いのが特徴です。また、長期保有による資産価値の上昇を期待する投資家も多くいます。
投資方法には主に以下のようなものがあります:
ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、インフレヘッジとしての役割も期待されています。2020年には大手生命保険会社が1億ドル相当のビットコインを購入するなど、機関投資家の参入も進んでいます。
ただし、ビットコインの価格は非常に変動が激しいため、投資にはリスクが伴います。自己責任で投資を行い、損失を最小限に抑えるリスク管理が重要です。
ビットコインは決済手段としても利用可能です。日本では2017年4月の改正資金決済法施行により、ビットコインが正式な決済手段として認められました。
ビットコイン決済が可能な主な店舗やサービス:
ビットコイン決済のメリット:
ただし、ビットコインの価格変動が大きいため、決済時のレートに注意が必要です。また、決済完了までに10分程度かかる場合があるため、コンビニなど即時性が求められる場所での導入は難しいのが現状です。
ビットコインは送金手段としても非常に優れています。特に国際送金において、従来の銀行送金と比べて大きなメリットがあります。
ビットコイン送金のメリット:
例えば、ビットコインの送金手数料は取引量に関わらず数百円程度ですが、銀行の国際送金では数千円以上かかることがあります。また、銀行送金では数日かかる場合もありますが、ビットコインなら数時間以内に完了します。
ビットコインの送金には専用のウォレットが必要です。スマートフォンアプリやウェブサービスなど、様々な種類のウォレットが提供されています。セキュリティの観点から、ハードウェアウォレットの使用が推奨されています。
ビットコイン送金の注意点:
意外かもしれませんが、ビットコインで公共料金を支払うことも可能です。日本では、仮想通貨取引所のCoincheckが「Coincheckでんき」と「Coincheckガス」というサービスを提供しています。
Coincheckでんき:
Coincheckガス:
これらのサービスを利用すると、ビットコインで直接支払う場合は料金の割引が受けられたり、日本円で支払った後にビットコインで還元を受けられたりします。
公共料金をビットコインで支払うメリット:
ただし、ビットコインの価格変動リスクには注意が必要です。支払い時期によっては、想定以上の金額になる可能性があります。
ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンは、単なる送金や決済以外にも様々な用途があります。その中でも注目されているのが、分散型アプリケーション(DApps)のプラットフォームとしての活用です。
ビットコインのブロックチェーン上で動作するDAppsの例:
これらのDAppsは、ビットコインのセカンドレイヤーソリューションである「Lightning Network」や「Rootstock(RSK)」などを利用して開発されています。
ビットコインをプラットフォームとして活用するメリット:
ただし、イーサリアムなど他の仮想通貨と比べると、ビットコイン上でのDApps開発はまだ発展途上の段階です。今後の技術革新により、さらに多様な用途が生まれる可能性があります。
ビットコインのプラットフォームとしての可能性について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
ビットコイン上のDApps開発:現状と将来性
以上、ビットコインの様々な使い道について解説しました。投資や決済、送金といった一般的な用途から、公共料金の支払いやプラットフォームとしての活用まで、ビットコインの可能性は広がり続けています。ただし、価格変動リスクや法規制の変更など、注意すべき点も多くあります。ビットコインを活用する際は、最新の情報を確認し、自己責任で慎重に判断することが重要です。